一馬力工廠

プラモデル製作と考証・キット雑感

1/35 1号戦車A型 ブレダ マスターボックス  スペイン内戦  Panzerkampfwagen I Ausf A Breda

マスターボックス社の1号戦車A型 ブレダは2004年?くらいに発売され

多分当時ではブレダ装備A型はこれが唯一のキットだっただろう

 

ほぼ20年前に1号戦車A型 ブレダが販売されているなんて

想像もしていなかったので気付いた頃にはどこも売切れ

ヤフオクで見つけた時は嬉しかったなぁ~

今はAMMOから出てるのでなんてことないけども

 

このキットの最大の特徴(?)はなぜか右にオフセットされたブレダ機関砲

MB社でどんな企画会議があったのか

20年前に手に入った資料は多くないにしても不思議な解釈

 

修正するのも面倒だし何よりもう売ってないキットの

最大の特徴って事でそのまま組立

排気管カバーとエンジングリルはエッチングパーツがセットされていて

MB社のささやかな心遣いが光る

もっと別のトコに気を使って欲しい気もするけどグリル系エッチング

とても良き

左がキットの履帯 右がモデルカステン

 

履帯はモデルカステンを利用

作りの違いは一目瞭然

機関砲はそのままだったのに履帯はキットを生かさない矛盾(笑)

 

 

車体にも砲塔にも溶接跡は全くモールドがないのでプラ板を細切りにして

セメントで溶かしつつデザインナイフでそれっぽく仕上げるという

面倒な作業を乗り越えて共和政府のソ連兵器に鉄槌を下す!には

やや頼りない1号戦車A型ブレダが完成

 

たった4輌しか作られていないのになぜここまで有名なのか?

当然活躍譚も全く伝わってこない

コンドル軍団戦車部隊指揮官のトーマ中佐は毛の生えた1号A型を

見てどう思っただろう?

7.92mmより遥かにマシになった20mmへの期待であろうか車長らしき彼の表情は明るい